ニュージーランドへ留学していました!~オークランド大学レポ2023~

久々に書くブログ!

ハチャメチャなペルー奮闘記から約半年・・・環境は一変しまして、ニュージーランドにいます!

というのも、2023年2月~7月まで交換留学に挑戦していて、オークランド大学で先住民教育を勉強した!

ニュージーランドは「教育」の水準が高いうえに、マオリ(NZの先住民)の政策が推進されていて日常生活でもマオリ語をみかけるくらい浸透しているの!

ペルーの現地調査を終えて、先住民に対する政府の支援の少なさや関心の低さにキレてた私は、ニュージーランドだけなぜ先住民に対してこんなに「手厚い」のか?知りたくなった!

特にマオリに対する「学校教育」はどうやっているのか?気になっていた。

マオリだけじゃなくて、ヨーロピアンなど非先住民たちも、マオリ語を勉強する機会があったり仕事で使ったり・・・なんとも不思議なのよね!

というわけで、オークランド大学で半期勉強することにして、今に至ります!(雑)

 

これを書いているのが2023年6月16日、帰国までちょうどあと1か月です。授業は全て終わって、その他諸々も無事終えまして…

感想:ペルーとは違う意味で「しんどい」でも「私らしい」留学になったかなと!

 

ところで授業は3つ取ってた!

①「Māori Education (マオリ族の教育)

②「KAPA HAKA (ハカ)

③「Diversity in Ao te aroa New Zealand (ニュージーランドの多様性)

まじで全部楽しかった!!!

①は、教育政策、理論、マオリの歴史とか、堅い内容の授業で難しかった!教授がおじいちゃんで発音クセだらけ…。でも授業内容が、私の研究どストレートだったから楽しかったなあ。

朝6時に起きて大学近くのカフェに行って、2時間かけて授業課題の論文読んだ。(全然読み切れない)授業で2時間講義を聞いて、1時間クラスディスカッション。

ハードワークすぎない?

特にディスカッションは、質問も難しいし強制的に発表させられる。ネイティブが寝てても答えられるような事が分からなくて、めっちゃ悔しかったし、他の人が言ってることも全然分からん。しょぼーんとしてたけど、必ず出席してました!

「無料で受けられるECCレッスン(Lv. 100)」と思えば、むしろお得なのよ。損なし。

 

②はこの留学のハイライト!マオリの踊りをみんなで覚えた!

代表的な「ハカ」はこれだよね

でも実は、Haka は色んな踊りがあるし、意味合いも違うのさ!

私が覚えたのは合計6曲 です。

1. Haka Powhiri

 マオリは他部族と接触するとき、信頼できる人たちかどうか見極める。大丈夫そうなら、お出迎えの儀式をする。その儀式で踊るのが、このHaka Powhiri。つまり"Welcome dance" と言ってたかな。私たちは何者で、あなた達を信頼していいのよね?みたいな。

Marae (マオリの儀式場)前で踊る私たち

2. Ehara i te mea

 先祖や自然を敬う歌。Aroha (愛) とか tupuna (先祖) とか歌詞に何回も出てくる! "Ehara i te mea no naianei te aroha..."→「愛は現代で生まれたものじゃない」という文で始まり、「先祖から受け継いできたものだよ。」と教えてる!常に土地、歴史、自然と繋がってるマオリに魅了されてました。先生は「これはhappy songだから皆スマイルだよ~~!」と言ってた。

3. Paikea

 明るくてギターじゃんじゃん鳴らす曲!男女一緒になって体いっぱい表現する踊り。これが一番好きだったな。日本の盆踊り味がある。

4. Poi (Hoki Hoki)

 これまた明るい歌。小学校のお遊戯会でやってそうな曲で、"Poi" というアイテムが登場!

POI (ポイ):女性だけが使うアイテム

私もKiwi ですら操るのに苦戦したけど、Māoriの生徒はさすが使い慣れてる!手にボールが吸い付いていくかのようにブンブン回す!かっこいい・・

POIダンス

5. Haka- Tika Tonu

男性メインの曲!男らしさを存分に出して、マオリ特有の表現もいっぱいあるよ。生で見るとかっこよくて圧倒されるよ!

 

6. Haka- Ka Mate

キタ!!!これです!!!ラグビー試合前の有名なダンス!


www.youtube.com

これも男性がメインのダンス。足を踏み鳴らし、舌を出したり「ハッ!」とかいいながら全身で表現してる。

勇ましい漢!って感じの曲だけど、実は、死ぬのが怖いマオリ戦士の曲だったらしい。

 

歌詞↓

マオリ語>

Ka mate! ka mate! ka ora! ka ora!   
Ka mate! ka mate! ka ora! ka ora!
Tēnei te tangata pūhuruhuru
Nāna i tiki mai, whakawhiti te ra!

Aaa hupane!  Aaa kaupane!
Aaa hupane kaupane
Whiti te ra!                            
Hi!

<英訳>

This death! This death! This life! This life!

This death! This death! This life! This life!

Be hold! There stands the hairy man,

Who will cause the sun to shine!

A step upward. A step another.

A step upward and another.

The sun shines!

Rise!

 

どうやら、敵に追われて身を潜めている時に、相手が近づいてきて「死ぬかもしれない・・」という状況。マオリの戦士が身を奮い立たせるために、歌ったのが始まりとか。

ひたすら強いアピールしているのではなく、"This death! "「死が近づいている!」と言ってる。死を目前に団結しているのかな、と思った

 

③の授業は、「ニュージーランドの多様性」について。

これまた面白くて、NZの民族、移民、障害、ジェンダーなど色んな特徴に注目してる授業。社会学の授業なので、アイデンティティとか多文化主義とか「理論」を勉強した。さらにそれをレポートにするのがめttっちゃ大変。

今までやったことない分野だけど、英語で理解→アウトプットするいい練習になったなあ。あと、先生が死ぬほどやさしい。毎回生徒にチョコレートを持ってきてくれる(自腹・・)。

大学院で教授の奴隷と化してる日本人からすると、授業に来て勉強「させてもらう」という感覚は当たり前だった。

一方でKiwiたちは、先生に「どうも!」って感じの軽い挨拶で、かーなり近い距離だなって。でもみんな授業に来なくなって、最終的にクラスの1/3くらいの人数でやってたな。自腹でチョコ配布しても授業に来る人は減ってきて、「先生かわいそう…」と同情してしまった。なので、授業アンケートで最高評価にして、ベタ褒めのラブレターを送りつけました👍👍Lincoln, あなたは最高です!

 

以上、オークランド大学レポ2023でした。

この留学中にオンラインで就活もやってたんだけど、長い話になるのでここまで!